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「ビジョナリーカンパニー ZERO」で自社のビジョン・戦略を考える

「ビジョナリーカンパニー ZERO」(ジム・コリンズ、ビル・ラジアー著 土方奈美訳 日経BP)から、経営のポイントを紹介します。本書は、経営書の「ビジョナリーカンパニー」シリーズの原点となる書籍「ビヨンド・アントレプレナーシップ」(日本語未訳)を元に再構成されています。本書では「ビジョンはあらゆる階層の社員が意思決定するためのコンテクストとなる」として、企業文化とりわけ「ビジョン」の重要性を説いています。偉大な企業は「ビジョン」のもとに信頼と敬意、愛に根ざした文化を醸成してきたと結論づけています。

また本書では、「ビジョン」のもとで「リーダーシップ」「戦略」「戦術」「イノベーション」を実行するための具体的な方法も多く解説されています。本書から、経営にとって重要なポイントをいくつかご紹介します。

  • 賢い会社は得意なことに集中する
  • 目標は社員が主体的に決め厳守する
  • 優先事項は3つまでとし、一度に1つのことに集中する
  • ベスト(最高)はファースト(一番のり)に勝る
  • 備えをする企業は常に先を走り続ける
  • 分権化と自律性は他のどんな選択肢よりも優れている
  • 偉大な企業はコアバリューを徹底するメカニズムを生み出す

下記の図のように「ビジョン」は3つの要素で構成され、「ビジョン」のもとで「戦略」や「戦術」が遂行されます。(細字は各要素の継続期間)

ビジョナリーカンパニー zero ビジョン(コアバリューと理念、パーパス、ミッション、戦略、戦術)

例として、この原則を元に当社(DIINC.)の企業文化について明文化したものが下記です。

■DIINC.の企業文化

【コアバリューと理念】
未来のために、最高の仕事をする

【パーパス】
創造的活動を通して、社会の発展に貢献する

【ミッション】
2030年までに、ビジネスデザイン業界で最も尊敬されるデザイン会社になる

【戦略】
デザインとマーケティングで顧客のビジネスを発展させる

【戦術】
ECマーケティング(経営コンサルティング × EC構築・運用支援 × オンライン広告)サービスを強化する

ビジョナリーカンパニーでは、一貫して「正しい人をバスに乗せ、間違った人をバスから降ろす」ことの重要性を説いており、人材の採用や評価は言うまでもなく最も重要な企業活動の一つとなります。そのためにも企業文化の明文化は欠かせません。

偉大な企業であり続けるためには、ビジョンを持つことは必須要件と言えます。皆様も自社の企業文化の明文化に取り組んでみてはいかがでしょうか。企業文化がどのように企業の存続に関連するのか、そのメカニズムが理解できる本書のご一読をお勧めします。書籍の詳細は下記からご覧ください。

(当記事執筆者:辻中 玲

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