WordPress 3つの注意点

今回は「WordPressの3つの注意点」について解説したいと思います。

WordPressはホームページの裏側に管理画面がついていて、そこから文字を変更したりページを増やしたり、自分のホームページの管理が簡単にできるところが一番大きなメリットだと思います。

2019年の時点で世界のホームページの約30%がWordpressで運用されていて、すごくシェアが大きいことも安心材料です。
WordPressの初版は、2003年ということで長い歴史の中で多くの改善がされてきて、今すごく便利になっています。

デザインを設定するテーマ、それからプラグインと呼ばれる拡張機能が充実していて、プラグインだけでも5万点以上あるという状況です。
特に最近は直感的な操作でページの編集ができる、ページビルダーという機能も充実してきて、デザインの改善も簡単にできるようになってきました。
事業の拡大などで、例えば「会員制ページ」や「ネットショップ」を組み込みたいなどの要求にも、柔軟に応えてくれるという拡張性の高さも大きな魅了となっています。

そんなWordPressなのですが、注意しなければならない点が3つあります。

1つ目は、機能が充実すると扱うデータ量も大きくなるため、表示の高速化という課題が生じてくる点です。
ページの表示速度は、SEOにも影響しますのでしっかりとした取り組みが必要になります。
対策としては、例えばサーバーベースでWordpressの高速チューニングを行う、キャッシュコントロールを使って体感速度を上げるなどの方法があります。

2つ目が、マルチデバイス時のコンテンツの最適化です。
画面サイズに合わせてページ幅が最適化される、レスポンシブデザインが今主流になっていますが、ユーザーの目線に立つと、パソコン、タブレット、モバイル、どんなデバイスでもストレスなく閲覧できることが重要になります。
つまりパソコンではいいけれど、モバイルでは長すぎるページは見たくないなどのユーザーの要望にも応えていかなればなりません。
そのため、デバイスによって内容も合わせて最適化していくということが望ましいと言えます。

最後に、セキュリティ対策を行う必要があるということです。
SSLを使った通信の暗号化を行うのはもちろんですが、WordPressは特にスパムメールや不正アクセスのターゲットになりやすいというデメリットがあります。
管理画面に不正にログインされると、内容を書き換えられたり、不正なコードを埋め込まれたりという危険性があります。そのため、特に管理画面のセキュリティは強固にしておく必要があります。
WordPressはオープンソースですので、日々アップデートがされていきます。しっかりと継続的なメンテナンスをして、危険性を最小限に保つということが大切になります。

万一、不正アクセスの被害にあって、ページが破壊された、最悪の場合、ネットショップの個人情報が漏洩した、などの場合への対策も必要です。
定期的にバックアップを取って、万一の際にも速やかに復旧できるようにしておく、個人情報漏洩に備えて法的な体制を整える、また個人情報漏洩を保証できる保険に加入しておくなどの対策を行うことも大切になります。

このように、気をつけなければならない点は多々ありますが、非常に便利なWordPressを今使っていくのはいい選択肢だと思います。
自社のビジネスにとってどんなホームページが必要なのかを認識して、安全にベストなパフォーマンスを出せる、WordPressの環境を構築することが大切だと思います。