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「論語と算盤」(渋沢栄一著)に学ぶ経済・商業・経営のあり方

「日本資本主義の父」と称される、明治・大正期の実業家、財界の指導者渋沢栄一(1840〜1931)の代表作「論語と算盤」から現代の経済・商業・経営のあり方について考察、解説します。まずは、本書の内容を抑えるためにいくつかのポイントを紹介します。 キリスト教の「愛」と、論語の「仁」はほとんど一致しているが、前者は「自動的・積極的」で後者は「他動的・消極的」という違いがある。 西洋ではアリストテレスが「すべての商売は罪悪なり」とし、東洋では孔子が「富をなせば仁ならず、仁をなせば富まず。」とした。 政を行うには経済と道徳の一致「義利合一」が必要であり、真正の利殖とは仁義道徳に基づくものである。 冨貴は人類の性慾である。富をなす手段は第一に公益を旨としなければならない。 渋沢栄一の思想は東洋哲学に根差していたようですが、当時は西洋でも東洋でも拝金主義としての商業は尊ばれていないようでした。しかし渋沢栄一は、国力は経済活動の発展が不可欠であると論じ、経済活動は仁義道徳に基づかなければならず、商業は公益を第一にすべきだと説きました。 法を先にして処罰を後にする事によって統治を完成する。 何事も命令を待ってるようでは好機を逃しやすいため、実業は「自由」を尊ばなければならない。 男女共に相助けて事をなさなければならない。「男女室に居るは、人の大倫なり(孟子)」。 日本の資本主義の黎明期に、既に現代でいうところのマネジメントや、男女共同参画の重要性を進められた渋沢栄一の先見性には驚くばかりです。 渋沢栄一の思想は「天道地道そして神霊祖霊は満盈を好まれない。謙遜して引くことで災いを避けることができる(易経・謙卦の彖伝より)」として、「中庸」に根差していたようです。本書に「過ぎたるはなお及ばざるがごとし、及ばざるは過ぎたるよりまされり」という孔子の言葉が紹介されており、これが「義理合一」の鉄則を表しているように思われます。この「中庸」という思想は、東洋哲学の根幹を成すものであり、現代の日本人の持つ思想や日本の文化にも大きな影響を与えています。 さて、現代の経済界においては、いつの時代にも増して道理に適う信念を持った事業が求められています。東洋と西洋のいわば文化的ハイブリッドともいえる日本において、改めて渋沢栄一の壮大な思想から経済・商業・経済のあり方を学んでみてはいかがでしょうか。経営者や起業家、ビジネスパーソンの皆様には金言に溢れた書となっています。是非ご一読をお勧めいたします。 「論語と算盤」渋沢栄一 著・角川ソフィア文庫 刊 ビジネスの決断を助ける陰陽哲学「易」について 「ビジョナリーカンパニー ZERO」でビジョンを考える

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米を洗う(書籍)に学ぶマーケティングにおける「縁」と「企業哲学」の関係

「米を洗う」辻中俊樹 著・幻冬舎 刊を題材に、マーケティングにおける「縁」と「企業哲学」の関係について考えていきます。 本書は、新潟の米菓メーカー岩塚製菓と台湾発祥で中国・上海に拠点を置く旺旺集団(ワンワングループ)が、いかにして深い関係を築いていったかなど、両社の歴史を紐解く物語となっています。本書の中に「これも何かの縁でしょう。」と当時の岩塚製菓の槇計作社長が旺旺集団への技術提供を決断したシーンがあります。「縁」という理屈では説明できない繋がりを信じた直感的な経営判断が、後に両社にとって利益として大きな成果を生み出し続けていくことになります。売上高約3,314億円(日本円換算2019年)となった巨大食品企業、旺旺集団はその企業理念に「縁・自信・大団結」を掲げています。また、旺旺集団から岩塚製菓への株式配当は約22億円(2021年3月期)となっており、経常利益として岩塚製菓の研究開発など未来への挑戦を支えています。「縁」を大切にしたこのような直感的な判断は、特にデータやエビデンスを偏重する現代に、決定的に重要な要素となり得るのかもしれません。 さて、この物語の中に「逆境は良薬、順境は凶器」という言葉が登場します。これは、物事が順調に進んでいる時こそ気を引き締めなければならず、逆境の時こそ希望を持たなければならないことを意味し、今でも岩塚製菓の共同創業者の平石金次郎氏直筆の書で岩塚製菓の本社に掲げられているそうです。本書には「縁」に始まり「恩」「感謝」「信頼」などの言葉で構成される両社の企業哲学の数々が紹介されています。これは企業としてあるべき価値観を示しているのですが、特徴的なのが、これらの言葉が、儒教や道教など東洋を起源とした価値観に基づいていることです。岩塚製菓と旺旺集団の「縁」は、アジア共通の価値観がつないできたのかもしれません。この時代において、日本がアジアの一国であることを忘れてはならないように思います。 また、本書には、旺旺集団が台湾や中国での事業拡大期に競合が現れた際のエピソードが紹介されています。台湾では価格を下げずに我慢比べをし、中国では競合と同価格帯で品質が優位な商品を別ブランドで出したそうです。それらの対応がいずれも奏功したそうですが、マーケティングにおいては同じように見える問題にも全く異なる対処方法が必要になることがわかります。 さらに本書には、1品1品の売り上げは小さくても確実に需要のある商品を多く持つ多品種少量生産やそれを支える生産方式、各地に点在するお互いの顔が見える「地域」を製品を通して結ぶというコンセプト、国産の良い原料のみを使った農産物の加工品を次の世代に繋いでいく取り組みなど、様々なマーケティングのエッセンスが随所に散りばめられています。本書にも登場する、岩塚製菓に創業から伝わる言葉をご紹介します。 農産物の加工品は原料より良いものはできない。だから、良い原料を使用しなくてはならない。ただし、良い原料からまずい加工品もできる。だから、加工技術はしっかり身につけなければならない。いくら加工技術を身につけても、悪い原料から良いものはできない。 これは、農産物の加工品のみならず、あらゆるものづくりに言えることではないでしょうか。企業哲学やビジョンは日常の些細な言動にも影響します。本書にも「why」という言葉として登場しますが、企業哲学の明文化は、自らは「なぜ」それをするのかを問うことから始まります。そして、良い企業哲学は良い「縁」を引き寄せるようです。ぜひ本書を通して、グローバル戦略の礎となった企業哲学に触れ、今一度皆様の企業哲学に向き合ってみていただければと思います。 「米を洗う」辻中俊樹 著・幻冬舎 刊 ビジネスの決断を助ける陰陽哲学「易」について 「ビジョナリーカンパニー」でビジョンを考える

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ビジネスでの決断を助ける「易」という哲学について

「易(易経)」は中国の古典で、人が難しい判断を迫られた際の基準として古代より重宝されてきました。「易」を構成する概念には、無、陰陽、四象、八卦、そして六十四卦があり、この六十四卦という64種類の図象で万物を表現します。この法則性により政治をはじめ様々な場面で重要な判断がされてきました。それぞれの説明は、wikipediaの易、四象、八卦、六十四卦(周易上経三十卦)(周易下経三十四卦)、六十四卦(中国)にありますので、ここでは「易」の原則とビジネスでの決断を助ける要諦を紹介します。特に決断をする機会の多いビジネスパーソン(特に経営層、管理職、マネジメント職)の方には、日常的な決断時の指針になることは間違いありません。 「易」には下記のような原則があります。 天地の徳(立派であること)は智(賢いこと)と、仁(思いやりのあること) 天地の作用は無為の(意図的でない)変化 四つの徳は、元(=仁、人を思いやること)・享(=礼、敬うこと)・利(=義、正しいこと)・貞(=智、賢いこと) 自分に勝つ道とは礼(敬うこと)の実践 始まりは太極であり陰陽の基となる混沌を意味する 八卦は「乾・坤・震・巽・坎・離・艮・兌」である 八卦を上下に二つ重ね合た六十四卦は万物を象徴し得る 「易」は下記のような価値観を示しています。 すべてのものは相対する二つの要素(陰陽)で成立している 行ったものは必ず帰り、来たものは必ず行く(一陽来復) 良い時は浮かれず心配し、悪い時は憎まず卑屈にならないのが良い 重要な場面は拡充(良くなっていく時)の中でも、特に復帰の時(好転する時)にある 正しいことに増して中心にいる(偏らず調和が取れている)ことが重要(中庸) 上は施しを与え下は従順なのが正しい処世法である 邪は正に勝たない 善行には吉の、悪行には凶の報いがある 天道に従う者と誠実な者は助けられる 功績を上げながらへりくだるのは優れた者 徳のある人は物事は険しいことを知り用心して慎む 一人で行けば必ず相手ができる わかりやすいのは良いこと 不易(変わるもの)と変易(変わらないもの)を知ることは身を助ける 他者を敬い賢く生きるための哲学を説いた「易」は、人間社会に生きる処世術として儒学を学んできた日本人にも大いに重宝してきたようです。目的が政治であれビジネスであれ「易」の陰陽哲学に応じて決断することは、理にかなっているといえるのではないでしょうか。 さて、身近なところでは、韓国旗のデザインは「易」の哲学そのものを表現しています。中央の赤と青の陰陽が全ての物事の始まりである混沌を表し、周囲の線は八卦の中から、左上から順に天・水・地・火を表しています。韓国や北朝鮮は元は清(中国)の属国、朝鮮として誕生したため、韓国も北朝鮮もルーツは東洋哲学の「易」にあることが分かります。 「易」では、水は陰や地また女性を表し、火は陽や天また男性を象徴します。水と火は上手く活用すると生命の維持のための調理ができますが、火に水が直接かかると火は消えてしまいます。「易」では水と火をバランスさせるとことを「中庸の徳」として最重要視しています。この思想が東洋文化の根本にあるため、アジアの一国である日本にも「正道を歩む」や「当を得る」など「易」の哲学を受け継いだ言葉や文化が多く根付いています。 日本人の文化のルーツを垣間見ることができる「易」を手に取ってみてはいかがでしょうか。より詳しく知りたい方には「易」の全体像を詳細に解説した「易」(本田濟 著・朝日新聞社 刊)という書籍をおすすめします。書籍の詳細は下記からご覧ください。 「易」本田濟 著・朝日新聞社 刊 「ビジョナリーカンパニー ZERO」でビジョン・戦略を考える ビジョナリーカンパニー -弾み車の法則-

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ドラッカー「断絶の時代」から存続する組織と個人の在り方を考察する

時代を予期した伝説の書といわれる「断絶の時代」(ピーター・ドラッカー著、ダイヤモンド社刊)から、苦境の時代を超えて存続するための組織と個人の在り方について考察しました。本書では、現代は「知識社会」であり「組織社会」であり、また「グローバル化した社会」であることが強調されています。本書の重要なポイントを紹介し、順にその要点を説明していきます。 ■ 現代は知識社会である 知識は機能する時に初めて存在する一種のエネルギー 知識は経済と社会の基盤であり行動の原理そのもの 真の平等は知識社会においてのみ実現しうる 「知識」とは、情報を応用して価値創造の源泉としたものを意味します。例えば、データを分析して改善に役立てる方法なども知識に該当すると考えられます。現代の社会は、かつての肉体労働に変わって知識労働が主流となっており、この傾向は今後さらに加速していくとされています。高度な知識社会に適応すること、つまり学び続けることは組織や個人の存続にとって非常に重要です。誰もが教育を受け、機会を得られる社会こそが真に平等な社会であるとしています。 ■ 現代は多元化した組織社会である 組織社会は自由の代価としての責任を求める 組織の目的は社会に対する貢献 現代は、企業はもとより、政府機関、大学、非営利組織など多元化した組織が相互に関連して存在しています。それぞれの組織は専門性を持ち、意思決定を行い成果を上げる自由を持つ代わりに、決定に伴う責任が課せられています。全ての個人が何らかの形で組織に所属しているため、すなわち全ての個人に責任が求められることになります。自分の担当する範囲の事において、責任感を持って行動することが自由であるための要件といえます。一方で、自分の担当範囲外のことについて責任を負うことは、越権行為であるとしています。 ■ 利益は明日のためのコストである 企業はイノベーションのための機関(一方で保護的維持機関である政府はイノベーションに不向き) 企業の利益とは余剰ではなく不確実な明日のためのコスト 企業の利益はコストの管理を95%程度にとどめた時に最大となる 企業と政府機関の違いはイノベーションを必要とするか否かという点で性質が大きく異なります。また、利益とは余剰ではなくコストであるという点は、企業の存続には利益が不可欠であることを意味します。政府機関はその性質上100%のコスト管理を求められるのに対し、企業は95%のコスト管理が適しています。これは、残りの5%のコスト管理に膨大な費用がかかるためです。極度の厳密さは企業にとってはマイナス影響を及ぼすことを示唆しています。 ■ 教育は開発されていない唯一の職業である 継続教育が真のゼネラリストを生み出す 優先順位の決定は科学ではなく価値観による選択でなければならない 倫理は自己規律によって律すべき 継続教育とは社会に出てから学校に戻って教育を受け、また社会に出るようなサイクルを繰り返すことを意味します。社会に出た経験を踏まえて学習した方がより効果が高い知識が多々あるためです。知識社会においては教育こそが重要な役割を担うため、継続教育を行う柔軟な教育体制が必要であるとしています。また、何を優先して行うかの決定は価値観つまり倫理観が求められるとしています。個人の倫理観と組織の倫理観は異なりますが、難しい判断を迫られた際に的確な選択を行うためにも、各々が倫理的な基準を持つことは重要です。未来を創造することは、知識を超えた(価値観に基づく)芸術の領域であるともしています。 ■ 変化の時代にこそチャンスがある グローバル経済は分裂した世界に調和をもたらす われわれが直面する最も大きな断絶は知識の地位と力の変化 「断絶の時代」こそ「好機の時代」である グローバル化した社会では、国境を超えた投資と貿易は拡大するのが望ましいとしています。これまでの、金(物)が価値の中心であった社会から、知識が価値の中心となりうる変化の時代には、情報の収集、蓄積、応用を体系的に行い効率的に価値を創出する技術や能力が求められます。グローバルな視点で物事を考え、人類の存続(持続可能な未来)に貢献しようとする組織や個人にとっては機会に富んだチャンスの時代ということができます。 ———- 本書は1960年代の著作ですが「断絶の時代」は1965年から2025年まで続くとしています。つまり「断絶の時代」は間もなく終わりを迎えることになりますが、ピーター・ドラッカー氏の予期した未来は、既に高い精度で現実となったということができます。本書は現代の社会情勢の成り立ちを理解する助けになり、知識社会おける情報の収集、蓄積、応用について考えを深めるきっかけとなります。断絶の時代を超えて存続するための示唆に富んだ本書のご一読をお勧めいたします。書籍の詳細は下記からご覧ください。 「断絶の時代」ピーター・ドラッカー著 「ビジョナリーカンパニー ZERO」でビジョン・戦略を考える ビジョナリーカンパニー -弾み車の法則-

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「HPウェイ」からデジタル化と経営の原則を学ぶ

デービッド・パッカードが著した「HPウェイ: 偉大なる経営者が遺した経営理念と行動規範」は、経営書の定番として多くのビジネスパーソンに読まれる名著です。 コンピューターと電子計測機器の製造を行うヒューレット・パッカード社は、ビル・ヒューレットとデービッド・パッカードによって1939年に創業されました。発祥の地であるカリフォルニア州パロアルトにあるガレージは、シリコンバレー発祥の地となっています。 その中で核心となる経営論「HPウェイ」は下記の7項目から成り立っており、業種や規模に関わらず、あらゆる企業が理解しておくべき普遍的な原則となっています。 ———- 利益利益は社会に貢献するための最善の手段であり、企業の力を示す究極の情報源である。他の目標と矛盾することなく、最大限の利益の達成に努めるべきである。 顧客顧客に提供する商品の品質、利便性、価値を、つねに改善する努力をする。 関心分野新たな成長の機会をつねに探りながら、わが社に対処能力があり、貢献が可能な分野のみに関与する。 成長企業の力の現れとして、また存続の必要条件として、成長を重視する。 従業員みずから貢献した成功に対して分配を受ける機会など、雇用にともなう機会を従業員に与える。実績にもとづいて雇用を保障し、仕事の達成感から個人的な満足を得る機会を提供する。 組織一人ひとりのやる気、自発性、独創性を育てる組織環境を維持し、定められた目標や目的に向かうときの自由裁量を広く認める。 市民としての行動会社を取り巻く地域社会や、そのなかのさまざまな組織に貢献し、よき市民としての義務を果たす。 ———- また、本書には下記のように、HPにおける様々な実務上の目安となる基準も提示されています。こちらは企業によって適応の可否や調整が必要な部分かと思いますが、強固な事業基盤を構築した基準として、経営において非常に参考になるかと思います。 年間の研究開発費は売上高の8〜10% 従業員への利益の分配率は基本給の4.1%〜9.9% 新規事業はライフサイクルを通してもたらされる利益が開発にかかったコストの6倍以上になるものを採用する 1〜2年の景気後退への対処は労働時間を10%短縮して賃金を10%減らす 利益を再投資し長期借入金には頼らない 重要ポストにつく人物は社内から選ぶ 新製品を通して事業を展開する HPから1977年に発売された「HP-01」は、スマートウォッチの原型とも言われています。1977年にウェアラブルデバイスを生み出したシリコンバレーの文化の原点に触れることができます。その文化の流れを汲むGAFAMが現代の世界を席巻していることは決して偶然ではありません。 本書は、テクノロジーに関わる方だけでなく、デジタル化への理解を必要とするあらゆるビジネスパーソンの皆さまに、ご一読をおすすめいたします。 HPウェイ: 偉大なる経営者が遺した経営理念と行動規範 「ビジョナリーカンパニー ZERO」でビジョン・戦略を考える ビジョナリーカンパニー -弾み車の法則-

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「ビジネスEQ―感情コンピテンスを仕事に生かす」からマネジメントを学ぶ

「ビジネスEQ―感情コンピテンスを仕事に生かす」(ダニエル ゴールマン著 梅津 祐良訳 東洋経済新報社)から、組織運営のポイントを紹介します。本書によると、EQ(Emotional Quotient)は心の知能指数のことで、EQはビジネスで成功するための要素としてIQ(Intelligence Quotient ※知能指数)の3倍の貢献度を持つとしています。IQが高い人は「頭の切れる人」、EQが高い人は「空気が読める人」であるとすれば、空気が読めることはビジネスで成功するためには欠かせない要素であると言えます。 本書では、自己管理のためのヒント、企業(組織)マネジメントのためのヒントが数多く紹介されています。本書から、それぞれの重要なポイントをご紹介します。 自己管理のためのヒント 5つのEQの領域とは「自己認識」「自己統制」「モチベーション」「共感性」「社会的スキル」である タイムマネジメントは、時間の空費を排除する、自分を向上させるという達成意欲に支えられる 競争と継続的改善に対する情熱を備える 企業(組織)のマネジメントに関するヒント 組織の全てのレベルで不確実性に対して柔軟に対応する能力が要求される アイディアは強調から生まれ、能力の多様性は技術上の要求からはじまる 企業の目的のなかに「人間的側面」と「財務的側面」をバランスさせる 基本的戦略に組織全体でコミットする 組織内での「協力」「支援」「リソースの共有」を実現し、「イノベーション」「リスクテーキング」「組織学習」を促す 「認知能力」「技術的専門能力」「社会的スキル」「感情コンピテンス」に焦点を当て人的資産をマネジメントする すべてのステークホルダーとの間にオープンなコミュニケーションと信頼を築く 社内外に諸関係を築いてネットワーク化し、業績の向上に全員のエネルギーを集中させる 将来パートナーとして活躍できる人材、情熱あふれる家族的メンバーを雇用する 企業と人材との関係は、相互間の忠誠心という一語で言い表せる 事業の成功には、認知能力、技術的専門能力、社会的スキル、感情コンピテンス(感情能力)が欠かせないことが理解できます。皆様もEQを重視したマネジメントに取り組んでみてはいかがでしょうか。そのヒントが得られる本書のご一読をお勧めします。本書の詳細は下記からご覧ください。 ビジネスEQ―感情コンピテンスを仕事に生かす

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「ビジョナリーカンパニー ZERO」で自社のビジョン・戦略を考える

「ビジョナリーカンパニー ZERO」(ジム・コリンズ、ビル・ラジアー著 土方奈美訳 日経BP)から、経営のポイントを紹介します。本書は、経営書の「ビジョナリーカンパニー」シリーズの原点となる書籍「ビヨンド・アントレプレナーシップ」(日本語未訳)を元に再構成されています。本書では「ビジョンはあらゆる階層の社員が意思決定するためのコンテクストとなる」として、企業文化とりわけ「ビジョン」の重要性を説いています。偉大な企業は「ビジョン」のもとに信頼と敬意、愛に根ざした文化を醸成してきたと結論づけています。 また本書では、「ビジョン」のもとで「リーダーシップ」「戦略」「戦術」「イノベーション」を実行するための具体的な方法も多く解説されています。本書から、経営にとって重要なポイントをいくつかご紹介します。 賢い会社は得意なことに集中する 目標は社員が主体的に決め厳守する 優先事項は3つまでとし、一度に1つのことに集中する ベスト(最高)はファースト(一番のり)に勝る 備えをする企業は常に先を走り続ける 分権化と自律性は他のどんな選択肢よりも優れている 偉大な企業はコアバリューを徹底するメカニズムを生み出す 下記の図のように「ビジョン」は3つの要素で構成され、「ビジョン」のもとで「戦略」や「戦術」が遂行されます。(細字は各要素の継続期間) 例として、この原則を元に当社(DIINC.)の企業文化について明文化したものが下記です。 ■DIINC.の企業文化 【コアバリューと理念】未来のために、最高の仕事をする 【パーパス】創造的活動を通して、社会の発展に貢献する 【ミッション】2030年までに、ビジネスデザイン業界で最も尊敬されるデザイン会社になる 【戦略】デザインとマーケティングで顧客のビジネスを発展させる 【戦術】ECマーケティング(経営コンサルティング × EC構築・運用支援 × オンライン広告)サービスを強化する ビジョナリーカンパニーでは、一貫して「正しい人をバスに乗せ、間違った人をバスから降ろす」ことの重要性を説いており、人材の採用や評価は言うまでもなく最も重要な企業活動の一つとなります。そのためにも企業文化の明文化は欠かせません。 偉大な企業であり続けるためには、ビジョンを持つことは必須要件と言えます。皆様も自社の企業文化の明文化に取り組んでみてはいかがでしょうか。企業文化がどのように企業の存続に関連するのか、そのメカニズムが理解できる本書のご一読をお勧めします。書籍の詳細は下記からご覧ください。 ビジョナリー・カンパニー ZERO ビジョナリーカンパニー -弾み車の法則- ピーター・ドラッカー「断絶の時代」

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危機の時代を乗り切る「マネジメントのヒント」〜経営書籍より〜

不確実性が高まる危機の時代を乗り切るマネジメントのヒントを、経営に関連する書籍よりまとめました。 市場を読め 株式市場に参加し、経済の原則を理解せよ。危機の時代の犠牲者になるな。参考:「危機の時代」ジム・ロジャーズ著 時代の先を読め 市場を左右する事実要因(人口動態など既に起こった未来)にもとづいて、優れた製品を効率的につくれ。参考:「GMとともに」アルフレッド・P・スローン著、「創造する経営者」ピータードラッカー著 本業に専念せよ 焦点を絞り込み、最先端の技術を使い、顧客第一の姿勢を貫け。それによって競争相手を潰せ。参考:「巨像も踊る」ルイス・V・ガースナー著 強みに焦点を当てよ 「今、ここ」で必要とされる能力に焦点を当てよ。採用は強さを伸ばすために行え。 参考:「HARD THINGS」ベン・ホロウィッツ著 得意分野に投資せよ 消費者が押しかける企業の株価は値上がりする。自らの得意分野に投資し、保有し続け利益を上げよ。参考:「株式投資の法則」ピーター・リンチ著 ニッチを攻めよ 成長するビジネスを発掘して進出せよ。製品ニッチか地域的ニッチで、業界一番手か二番手を維持せよ。参考:「わが経営」ジャック・ウェルチ著 生産体制を整備せよ 時間は競争上の武器となる。顧客の5年先の要求まで検討し、製造をファクトリー化せよ。参考:「HIGH OUTPUT MANAGEMENT」アンドリュー・S・グローブ著 収益力を高めよ 新製品の開発を続けるとともに、コストを減らし生産力を向上させて、収益力を高め、競争力を強めよ。参考:「すばらしき株式投資」ピーター・リンチ著 利益を上げよ いかなる環境下においても利益を上げなければならない。投資対効果を重視せよ。利益なしに企業は存続できない。参考:「現代の経営」ピータードラッカー著、「GMとともに」アルフレッド・P・スローン著 企業文化を明文化せよ 「ビジョン」のもとに信頼と敬意、愛に根ざした文化を醸成せよ。参考:「ビジョナリー・カンパニー ZERO」ジム・コリンズ、ビル・ラジアー著 チームを構築せよ 人間主義を徹底し、人を育て公正に評価し、知能労働に特化した偉大なチームを構築せよ。参考:「現代の経営」ピータードラッカー著、「ビジョナリーカンパニー」ジム・コリンズ著 顧客を第一にせよ お客がボスである。適正かつ倫理的に運営されている自由競争企業として人々の暮らしを向上させよ。参考:「私のウォルマート商法」サム・ウォルトン著 個の能力を高めよ 一人ひとりの生産性を高めるため、科学的管理(マネジメント)を徹底せよ。参考:「科学的管理法」フレデリック W.テイラー著 感情知能を高めよ 事業の成功には、認知能力、技術的専門能力、社会的スキル、感情知能が欠かせない。参考:「ビジネスEQ」ダニエル ゴールマン著 資本と信用を増やせ 長期にわたって勤勉に働き、倹約し、注意深く事業を進めよ。真の通貨である、労働に焦点を当てよ。参考:「国富論」アダム・スミス著 己の声に耳を傾けよ 周囲の情勢や人間関係に影響されず、己の「内なる声」に注意深く耳を傾け、資源の選択的分配を行え。参考:「空へ」ジョン・クラカワー著 自分の頭で考えよ 歴史、哲学、芸術、数学、科学を学び、自分の頭で考え決断せよ。他者との差異で競争せよ。参考:「危機の時代」ジム・ロジャーズ著、「僕は君たちに武器を配りたい」瀧本哲史著 質素に暮らせ 鉛を選ぶものは神の与え給うものを得べし。質素に暮らし、顧客への奉仕に集中せよ。参考:「ヴェニスの商人」シェイクスピア著、「私のウォルマート商法」サム・ウォルトン著 開拓者であれ 機会を開拓せよ。機会を最大化できる自社の知識で勝負せよ。参考:「創造する経営者」ピータードラッカー著 誠実であれ 誠実さを価値基準の土台とせよ。誠実さより大切なものはない。参考:「わが経営」ジャック・ウェルチ著 正義と善行に励め 策略は不敵な心構えに根差している。正義、善行は豊かな利を生む。人類のため社会のための創造的活動に絶えず努め励め。参考:「ファウスト」ゲーテ著 自由を追求せよ それぞれが自身の行動に責任を持ち、自由、平等、正義を追求せよ。参考:「国富論」アダム・スミス著 変化に適応せよ 種の保存は、自然選択と適者生存の上に成り立っている。地に足を付け、環境の変化に適応せよ。参考:「種の起源」ダーウィン著 改善せよ 人間は知識を求め徳に従うべく生まれた。悔い改め、信仰によって救いを求めよ。参考:「神曲(地獄編)」ダンテ著 社会の一員として行動せよ 全ての人間は自己自身の主人である。人に寛容になり、自由と平等を追求し、人々の世論を正しくせよ。参考:「社会契約論」J.J. ルソー著

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「1日6食時代」マーケティングセミナー

マーケティングセミナー【インテージクオリス・MarkWeb】Topic1 ~1日6食時代の「三食以外」とは何か~(オンラインセミナー)に参加しました。 登壇者:株式会社 ショッパーファースト シニアフェロー 辻中俊樹氏    株式会社 インテージクオリス マーケティングリサーチャー・マーケティングコンサルタント 小関久美氏 コロナ禍で顕在化された新しい「食」の在り方に関する話題を中心に、マーケティングや定性調査に関する内容でした。 多数の定性調査に基づく食シーンの実態から見ると「主食と副食」「和洋中」などという概念がなくなり、食シーンの組み立てが自由になっている。 例えば、朝昼晩の時間がずれ、流通菓子・手作り菓子・もらいものの菓子・高級菓子などが並列して様々な時間に食べられている。また、様々な時間や場所で出現する飲料も多彩である。 そのような事実から事象の持つ価値を的確に捉えるためには、TPOPPというフレームワークの使用が有効である。これは、特定の事象を、Time(時間帯)、Place(場所・空間)、Occasion(事情)、Product(商品等)、Psychology(心理的効用)の要素に分解して捉える手法である。(例:“ある朝に食べたアップルパイと雑炊”「午前6:30」「自宅のダイニング」「お腹がすいたので軽く」「手作りした残りのアップルパイと前日の鍋の残りのスープで作った雑炊」「美味しく残り物も片付いた」のように分解することができる。さらにその後、AM10:30に会社のデスクで、通勤電車から降りた後にコンビニで買った、サンドイッチとコーヒーを喫食したりする…これがいわゆる「1日6食時代」のシーンといえる ※本例は参加者の理解から作成) 新型コロナ禍で、移動が停止状態に追い込まれ経済社会リズムが崩れている。コロナ後では、コロナ前の状況に戻る部分もあると言われるが、戻る位置が違うと認識しておく必要がある。 具体的には、コロナ前から顕在化しつつあった「自然」と「生活行動」の関係性は重要性が高まる。本来人間は自然と一体となった生活に価値を持っている。自然のリズムと人の行動は関係しており、その切り口はマーケティングに活用することができる。例として、天気や歳時など自然のリズムに合わせた切り口がある。 マーケティングにおいて、例えばサブスクリプションのように日常生活に自然に入り込む(存在する)ことが重要となっている。価値の押し付けは受け入れられにくくなる。 生活行動を観察し、十人十色を前提としたペルソナづくりが必要となる。無意識や不意な行動から価値を発掘するのは、定性調査が得意とする領域である。 その他、弁当、新玉葱、コインランドリーとパンの関係、健康ではないプラントベースの売り方などについて、約70分にわたり様々なお話がありました。 「TPOPP」のフレームワークは、弊社のサービスにも取り入れており、創造活動における様々なシーンで応用が可能です。また、「自然のリズムに合わせた生活行動」や、「サブスクリプション」についても、引き続き研究していきたいと思います。   次回は、電車や駅のあり方などを中心にさらに掘り下げたセミナーが開催されるとのことです。詳細は、インテージクオリスやショッパーファーストのサイト等で、適宜案内があるかと思います。マーケティングリサーチの中でも特に定性調査ご興味をお持ちの方は、チェックしてみてはいかがでしょうか。 また、現在本テーマに関連した研究プロジェクトが進んでおります。ご参加をご希望のお客様にはご案内を差し上げますので、弊社までお問い合わせください。

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「ビジョナリーカンパニー -弾み車の法則-」で自社の弾み車を考える

「ビジョナリーカンパニー -弾み車の法則-」(ジム・コリンズ著 土方奈美訳 日経BP)から、経営のポイントを紹介します。本書は、経営書の「ビジョナリーカンパニー」シリーズの要約版となっており、手軽に読めるよう91ページでコンパクトにまとめられています。同シリーズでは一貫して規律の重要性を説いており、本書においても「真の規律には、あるべき価値観やパフォーマンス基準、長期目標と矛盾するような同調圧力をはねのける精神的な独立性が必要である」としています。本書で解説されている、経営にとって重要なポイントを以下にいくつかご紹介します。 本物の規律とは自己規律のみである 規律の文化と起業家精神を組み合わせることで成果が生じる 最高の人材なき最高のビジョンは無意味である 偉大な会社は関与したコミュニティに貢献する 偉大な企業の貢献は他の組織では容易に埋められない 偉大さとは終点なきダイナミックなプロセスである また、本書は「ビジョナリーカンパニー② -飛躍の法則-」で解説された「弾み車の概念」がテーマとなっており、本書にはいくつかの企業の弾み車の事例が登場します。 これを元に当社の弾み車について具体化したものが下記です。1〜6を繰り返すサイクルが当社の弾み車です。 成功体験を蓄積して顧客に提供する 顧客のビジネスが発展する さらなる施策を実施するため追加の依頼を受ける 業務を効率化しキャパシティーを増やす 対応できる顧客が増加する より多くの仕事をした中から成功体験が生まれる デザイナーやクリエイターが市民権を得つつあるなかで、デザインに携わる企業はそれぞれが真の規律を構築し、規律を重視して経営に取り組まなければなりません。当社の弾み車の上部に「成功体験の顧客への提供」がある理由は、顧客のビジネスが発展することは、延いては経済の活性化に繋がると考えているためです。経済が活性化すること(価値が創出されること)で、人々の暮らしが豊かになります。その活動へのコミットメントが企業には求められているのではないでしょうか。 当社では成功体験の蓄積や業務効率化のために、社内に顧客管理や業務管理などの様々なシステムを整備しています。当社の取り組みの中には、通常では説明のつかない抜群にコストパフォーマンスの高い広告手法が生まれています。その手法やエッセンスを各顧客へと還元するプロセスの構築に取り組んできました。長きに渡り継続していく取り組みではありますが、成功体験の循環の成果が各種プロジェクトで現れはじめています。 皆様も是非、自社の弾み車の可視化に取り組んでみてはいかがでしょうか。そのヒントが得られる本書のご一読をお勧めします。 さらに「弾み車の法則」の効果と合わせて理解すべき概念が「ビジョン(コアバリューと理念・パーパス・ミッション)」です。「ビジョン」の解説は、2021年8月に発売された最新刊「ビジョナリーカンパニーZERO」の内容を基に解説しています。こちら(「ビジョナリーカンパニー ZERO」で自社のビジョン・戦略を考える)からご覧ください。 ビジョナリー・カンパニー 弾み車の法則 「ビジョナリーカンパニー ZERO」でビジョン・戦略を考える 危機の時代を乗り切る「マネジメントのヒント」

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「空へ」からリスク管理について考える

「空へ エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか」(ジョン・クラカワー著 海津正彦訳 文藝春秋)から、リスク管理を行う上でヒントになりそうなポイントを紹介します。本書は、1996年5月、多くの死者を出したエヴェレスト登山隊に参加し、九死に一生をえて生還した作家が描くエヴェレスト大量遭難の軌跡です。本書の事故についての詳細な記述は、クライミングにおけるいくつかの事実を示唆しています。 クライミングは危険さゆえに人を惹きつける 事故はつまり「人間の過ち」である 周囲の情勢や人間関係により率直に行動できないことが危機を招く 小さな過ちが、ゆっくりと危機的な大きさに成長していく 計画を無視することが重大な結果を引き起こす要因となる 死なないために、己の『内なる声』に注意深く耳を傾ける必要がある (頂上を目前にして)引き返すか(アタックして)死ぬかの二者択一の場面においては、登山家・芸術家として前者に耐えられないという状況が発生する 過酷な状況下においては組織は解体し存在しなくなる 過酷な状況下においては(誰の命を救うかという)資源の選択的分配という状況が発生する これを経営に置き換えて考えると、リスク管理に通じるものがあります。経営においても、「人間の過ち」を防ぐためには、「内なる声」に耳を傾け、周囲の情勢や人間関係に影響されず率直に行動する必要があります。本書では、過酷な状況下においては組織は解体するため、所属する個人は自分自身に帰属することとなり、そこでは、すべて自己責任での判断を要するとしています。標高8,848メートルのエヴェレストでは、あらゆる判断は過酷な状況下で行われ、自己の命を守れない者は命を落とすことになります。 一方、経営においても、自然災害や疫病、テロなど過酷な状況が発生するリスクは常に存在します。近年BCP(事業継続計画)の策定が重要視されているのも、経営とリスク管理が切り離すことのできない関係にあることを意味しています。そのような緊急事態だけでなく、経済情勢の悪化や、業務上の事故など備えるべき点を挙げればきりがありませんが、リスク管理の意識を持って経営に取り組むことは非常に重要です。 本書では、クライミングにおいては「最も過酷なルートに、最少の装備で、考えられるかぎりもっとも大胆なスタイルで組み付いていったとき、名声をえる」とされています。経営に置き換えて考えると、会社が倒産することが賞賛されることはないため、この点はスポーツと経営が全く異なる点といえそうです。経営が組織の機関によるもの、スポーツが根本的には個人の機関によるものという本質的な違いによるのかもしれません。 本書は、経営書「ビジョナリーカンパニー4」(ジム・コリンズ著 日経BP)のモチーフになったものであり、リスク管理について多くを学べる内容となっていますので、是非ご一読を勧めします。   空へ―エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか (文春文庫) Amazonで見る

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「ビジョナリーカンパニー4」に学ぶ経営に必要な5つのポイント

「ビジョナリーカンパニー4 自分の意思で偉大になる」の内容を5つのポイントに要約して解説していきたいと思います。 1.「規律」「規律」があることによって、一貫した価値観、そして一貫したペースを維持できるようになります。「規律」は一貫している限りは、必要に応じて変更していくことができるとされています。 2.「実証主義」小さな取り組み、小さなプロジェクトをいくつも行ってその結果に基づいて一気にどこに投資するかという大きな投資判断をするということが重要だとされています。これが、成功確率を高め、またリスクを最小化して投資判断をする方法だと解説されています。 3.「危機管理」常に、万が一に備えておくことが重要です。危機的な状況に対応するための余力を常に持っている必要があるとされています。これには、保守的なバランスシートが重要です。借入そして資産のバランスをコントロールして、そして潤沢な手元資金がある状態にする必要があります。 4.「行動基準」自己利益のために行動するのではなく、社会に貢献するという「大義」に基づいて行動することが大事になります。これによって創造性を最大化することができると解説されています。その上で、幸運からも不運からも、成功からも失敗からもしっかりと教訓を得て生き残って必ず偉大になるという強い意志が必要だとされています。 5.「人間主義」つまり企業を作るのも経営するのも人であり、偉大な企業をつくる方法は、つまり偉大な人たちと一緒に活動することだと解説されています。社員、スタッフ、メンバー、その適材こそが最重要な資産であり資源であるという、このテーマは、ビジョナリーカンパニーシリーズで一貫しているメッセージでもあります。 “自分の意思で偉大になる”という大きなテーマを掲げた「ビジョナリーカンパニー4」ですが、数々の企業研究に基づいて、経営のポイントがわかりやすく解説されています。ぜひ、ご一読をおすすめいたします。 ビジョナリー・カンパニー4 自分の意志で偉大になる Amazonで見る

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